アートワークのページ
コンセプトのページ
掲載記事のページ
プロジェクトのページ
設計主旨・コンセプト

ARCHIVES
CONCEPT

設計主旨・作品解説

クリニックモール
クリニックモールエントランス
薬局の待合スペース
カウンセラーコーナー
曹洞宗八屋山普門寺庫裏
庫裏の玄関
中庭のテラス
茶室と広縁

広島県建築士会「建築士 Hiroshima」2014/11号 表紙

八丁堀宮田ビル

クリニックモールビル

 広島市都心、八丁堀交差点の電車通りに面した間口10m、奥行24mの敷地に建つ医療テナントビルである。雑然とした周辺のビルとは一線を画すため、門型の外壁を白い鋼板に、各階バルコニー手摺をガラスとし、シンプルな配色、構成とした。ファザードのアクセントとなる1階の赤いボックス内には、エントランス廻りの雑多な連結送水管送水口や高圧キャビネットなどを収めている。また、鋼板とガラス手摺には光触媒塗料を施し、永きに亘って建物の透明感が保てるよう配慮した。
 入居予定のテナントは薬局、脳外科、呼吸器科、循環器科、歯科と多岐にわたり、ビルのコンセプトである「相互連携による質の高い医療の提供」を体現する手法として、各階のガラス手摺に施すサインをコントロールし、全体に統一感をもたらした。また、夜間はバルコニー足元に内蔵されたLED照明によって建物を浮かび上がらせ、建築が1つのアイコンとなるよう意図している。
 奥行のあるエントランスは、床を白と黒のボーダータイルに、壁を外壁と同じく白い鋼板とした。賑わいのある表通りから一歩入ると、白を基調とした清潔感、高級感のある静かな空間が迎え入れ、クリニックに至るまでの心身をリラックスさせる事を期待している。
(奥田)

クリニックビル

MEDICAL*八丁堀宮田ビル 


薬局待合い室
薬局調剤室

受付から調剤室までランマが続く。待合から視線が抜け、広がりを与える。
明るく作業性の高い調剤室。充実した設備を整えるスペースを確保した。

 

薬局カウンセリング
カウンセリングカウンター

ランマやスリットを設けた構造上8割以上を家具工事とした。メラミンやフィルムを使用し多様な形状に対応。
高さ1.45mのパーティションの上部にガラスを設けスタッフ側からは立位で店内の様子を見通す事が可能。

MEDICAL*オール薬局八丁堀店 

アイカ施工例コンテスト2015

株式会社マイライフ オール薬局八丁堀店

(八丁堀宮田ビル)

 広島市中心部に位置するクリニックモール内、調剤薬局である。
 求められたことは待合の座席数を多く確保する事と、利用者のプライバシーを守り丁寧な投薬を行う為のコーナーを設ける事。そして充実した設備を整えた調剤室や事務作業を兼ねる受付スペースを確保する事であった。
 要求されたスペースを組込むことで必然的に待合の面積が導かれた。限られた面積の中で効率よく座席数を確保する為壁付けソファの他、中央にもベンチを配した。座ることを敬遠されがちな中央のベンチは、隣り合う又は向かい合う利用者同士の精神的な距離を置けるよう、円弧を組み合わせた形状とした。また、待合から見渡せる壁の上部をランマとすることで、視線が抜け面積以上の広がりと奥行きをもたらしている。
 並列させた投薬コーナーでは高さ1.45mのパーティションの上部にスリットを設け、スタッフ側からは立位で待合や受付の様子を見通す事が出来、待合側からは座位での視線を遮っている。またコーナーを隔てるスリット部にはガラスを設け、隣接するコーナーの声が漏れ伝わらないように配慮した。

アイカ施工例コンテスト2015

株式会社マイライフ オール薬局八丁堀店

(八丁堀宮田ビル)

 広島市中心部に位置するクリニックモール内、調剤薬局である。
 求められたことは待合の座席数を多く確保する事と、利用者のプライバシーを守り丁寧な投薬を行う為のコーナーを設ける事。そして充実した設備を整えた調剤室や事務作業を兼ねる受付スペースを確保する事であった。
 要求されたスペースを組込むことで必然的に待合の面積が導かれた。限られた面積の中で効率よく座席数を確保する為壁付けソファの他、中央にもベンチを配した。座ることを敬遠されがちな中央のベンチは、隣り合う又は向かい合う利用者同士の精神的な距離を置けるよう、円弧を組み合わせた形状とした。また、待合から見渡せる壁の上部をランマとすることで、視線が抜け面積以上の広がりと奥行きをもたらしている。
 並列させた投薬コーナーでは高さ1.45mのパーティションの上部にスリットを設け、スタッフ側からは立位で待合や受付の様子を見通す事が出来、待合側からは座位での視線を遮っている。またコーナーを隔てるスリット部にはガラスを設け、隣接するコーナーの声が漏れ伝わらないように配慮した。

薬局待合い室
薬局調剤室

受付から調剤室までランマが続く。待合から視線が抜け、広がりを与える。 明るく作業性の高い調剤室。充実した設備を整えるスペースを確保した。

 

薬局カウンセリング
カウンセリングカウンター

ランマやスリットを設けた構造上8割以上を家具工事とした。メラミンやフィルムを使用し多様な形状に対応。高さ1.45mのパーティションの上部にガラスを設けスタッフ側からは立位で店内の様子を見通す事が可能。

MEDICAL*オール薬局八丁堀店 


広島県建築士会「Hiroshima」2013/01号表紙

曹洞宗八屋山普門寺庫裏

 


 曹洞宗八屋山普門寺は、広島平和公園から徒歩数分の街中にある。専ら住居として使用されてきた庫裏の建替えであるが、その目的は、もっと地域に開かれたお寺にしたいというビジョンの実現にあった。
 境内は見事な枝垂れ桜の庭を正面に、奥側に本堂、左手に座禅堂という配置である。既存の庫裏は本堂の脇にひっそりと建っていたが、今回の計画では場所を座禅堂の対面へと移動させ、正門から本堂に向いて伸びる一文字状の建物として隣地境界寄りに配した。その細長い庫裏は隣接建物との緩衝帯となって境内を周辺環境から切り離し、寺社領域としての精神性を高めていく。また、庫裏が公共性を得るうえで主軸となる、庭への開放性と一体化とにおいても有効な間口が確保され、門から本堂へと続く軸線や境内の回遊性も強化された。
 意匠的には伝統的な様式を簡素化し、素材感を大切にして組み合わせ、時を越えて美しく佇むデザインとした。陰影を創る深い軒、内部空間に伸びやかさを提供しつつ露出を抑える横連の窓、柔らかくも端正な表情をしたステンレスメッシュのスクリーン。それらの意匠は、通風、採光等の居住空間としてのアメニティを確立したうえで、境内というに静謐な場所に私的な雰囲気が出過ぎない慎ましさを考えている。
 公共への開放の場となる1階は、寺社域を示すアイコンとして御堂と同じく銅板葺きとしたが、床高に関しては異なり、地面からわずか30センチの上がりとした。それは、文字通り敷居の低い、日常の延長線上にある開かれた場所であることの象徴であり、また、実際の使用のうえでも庭との連続性を強め、例えば精進料理教室を中心としたワークショップや野点、お月見など、自然との一体感を得る場へと発展させるためである。
 居住部分の屋根は、機能性、耐久性、環境への有用性といった基本性能を重視して鋼板を用い、屋上には太陽光パネルを設置した。それらのハードは自然要素の性質を読み取って展開させた内部とで相乗的に環境負荷の軽減に寄与し、時代に応えた建築となっている。

曹洞宗普門寺庫裏

RESIDENTIAL*曹洞宗八屋山普門寺庫裏 


中庭を囲む
玄関の先に庭が続く
リビングから中庭
茶室と広縁

RESIDENTIAL*スロープの家 

日本建築家協会「現代日本の建築家 優秀建築選2009」

スロープの家

House with Slope


 “機能性”と“場の多様性”、すなわち、シンプルな構成でいかに多彩な空間を創造するかが主題であった。敷地の在り様、つまり不整形な輪郭、分断された地盤、前面道路との段差によって生じた様々な印象を、素直に建築へと引き継いだ。
 L字型プランは採光やプライバシー確保に有利なだけでなく、直線的な空間の連なりが場相互に遠・近という距離感を創出して室の配置にドラマ性をもたらしていく。地盤レベルが高く明るさと開放感に満ちた西の翼は、家族や親しい友人とで集う場所とした。地面の下がりによって周囲から程よく視線が切れた東の翼は、癒しスペースと和室とが収まる静かな空間とした。L字のコーナーは空間が密ゆえに効率性の追求が可能であり、ユーティリティを集中的に配置し、可変性・裏動線・回遊動線も取り入れ機能的なバックヤードとした。
 西東の翼へと続く大らかで機微に満ちたホワイエにはスロープが架けられ、山並みのパノラマを背景に場と場をゆったりと繋いでいく。

アートワークのページ
コンセプトのページ
掲載記事のページ
プロジェクトのページ